東京都北区西ヶ原に鎮座する七社神社(ななしゃじんじゃ)は、地元の総鎮守として長く親しまれてきた歴史ある神社です。
特に子宝・安産・家庭円満のご利益で知られ、家族の幸せを願う人々から厚い信仰を集めています。
この記事では、七社神社の歴史・ご祭神・見どころ・アクセス情報・行事の特徴をわかりやすくご紹介します。
北区・飛鳥山エリアで神社巡りをしたい方や、静かな場所で心を整えたい方にぴったりのスポットです。
七社神社の歴史|江戸から続く総鎮守の神社

七社神社の創建は古く、詳細な年代は不明ですが、江戸時代には「七所明神社」として無量寺の境内に祀られていたと伝えられています。
1793年(寛政5年)の火災により古記録は焼失しましたが、翌1794年の秋分の日に社殿が再建され、この日が現在でも大祭日となっています。
明治元年(1868年)の神仏分離令により無量寺から分離し、翌年に現在の地へと遷座。
また、大正期には渋沢栄一らの寄付によって社務所が建てられるなど、日本近代経済の父として知られる彼とも深い縁があります。
七柱のご祭神とご利益
「七社神社」の名の通り、七柱の神々が祀られています。
- 伊邪那岐命(イザナギノミコト)
- 伊邪那美命(イザナミノミコト)
- 天児屋根命(アメノコヤネノミコト)
- 伊斯許理度賣命(イシコリドメノミコト)
- 市寸島比賣命(イチキシマヒメノミコト)
- 仲哀天皇(チュウアイテンノウ)
- 応神天皇(オウジンテンノウ)
中でもイザナギ・イザナミの二柱は、国生みの神として有名で、子授け・安産・子育ての守護神として広く信仰されています。
その他にも、学業成就・芸能・健康長寿など、家族の幸福全般にご利益があるとされます。
境内の見どころ|子守犬や「七」にちなんだパワースポット
■ 子守犬(こもりいぬ)
境内に鎮座する狛犬は、子犬を守るような姿をしており、「子守犬」と呼ばれています。
■ 腹籠りの椎(はらごもりのしい)・子の石

子宝・安産祈願にまつわるユニークなスポットも点在しています。
「腹籠りの椎」は、その名の通り妊娠・出産にご縁がある御神木。
妊婦のお腹のように膨れた場所を撫でると、子宝・安産のご利益にあるとされています。
■ 飛鳥山公園と桜
春には近隣の飛鳥山公園で桜が見頃を迎え、神社と一緒に楽しむことができます。
桜の名所としても知られる飛鳥山との相性は抜群で、季節のおでかけにぴったりです。
年間行事と特徴|「七」にちなんだ催しが多数
七社神社では「七」にちなんだ行事が多く開催されており、参拝のタイミングで季節の祈願を体験できます。
- 七夕祈願祭:毎年7月7日午後7時より開催。願い事を短冊に込めて笹竹に結びます。
- 御塩の配布:毎月7日の朝7時に、厄除けとして「御塩」が頒布されます(数量限定)。
こうしたユニークな行事は、七社神社ならではの魅力となっています。
御朱印情報

七社神社では、月替わり御朱印を頒布。透かし紙を重ねた、季節にちなんだデザインとなっています。
初穂料は500円(目安)ほどです。

御朱印は本堂左手の奥にある社務所でいただけます。
花手水

七社神社では比較的高い頻度で、花手水が行われています。
毎月というわけではありませんが「フラワーブティック芳井」さんからの献納があり、多いときは1ヶ月ごとに違うデザインを楽しむことができます。
公式Xアカウントや公式Instagramアカウントがで告知されているので、定期的にチェックしてみましょう。
周辺スポットとあわせて楽しもう
七社神社の周辺には、旧古河庭園や飛鳥山公園など、自然と歴史を感じられるスポットが点在しています。
半日~1日の小さな散策コースとしても組み合わせやすく、写真撮影やカフェ巡りとあわせたプランにもおすすめです。